介護は大きなやりがいに出合える仕事

介護は大きなやりがいに出合える仕事

介護支援専門員 石原 順子

ケアマネとして新たなスタート

私は現在、小規模多機能型居宅介護の「スイート上桂」ではケアマネージャーとして、高齢者グループホームの「すいーと上桂」では介護職員として勤務しています。以前は特別養護老人ホームで5年間、グループホームで9年間、介護職員として働いていました。自宅の転居を機に、開設して7カ月目の「すいーと上桂」に転職。新たな職場は温かい雰囲気で、入居者の方と1対1でゆっくり関われる働き方ができることに魅力を感じました。すでにケアマネージャーの資格は取得していたのですが、現場での実務は未経験。不安もありましたが、先輩方は忙しい中でも丁寧に教えてくださったり、お客さまの自宅訪問に同行させてくださったり。温かいサポートが有り難く、ケアマネとしての一歩を踏み出した私には心強い存在です。

一歩近づけた時のよろこび

私の世代にとって、高齢期の心身の状態は未知の領域。お客さまが何を望んでおられるのか、常に相手の思いに寄り添いながら物事を考えるよう心がけています。最も印象に残っているのは、入所されてから部屋に閉じこもりがちで、会話も挨拶を交わすくらいだった利用者さま。ある時、その方のお誕生日会を催したところ、スタッフに笑顔で話しかけてこられました。その日を契機に表情がどんどん明るくなられ、今ではレクリエーションの中心となって活動的に過ごされています。変わっていかれる様子を見ていると、その方に「一歩近づけた!」と思えて、とてもうれしかったですね。

笑顔に出合うために

利用者さまお一人ひとりを理解し、それぞれの方に応じた接し方を見つけていくには、時間がかかる場合もあります。粘り強く向き合ってきたぶん、信頼関係が築かれてきたと感じる瞬間の喜びはひとしお。特に、利用者さまが楽しく、笑って過ごされている様子を見ていると、「あきらめずにやってきてよかった!」と、大きなやりがいを感じます。ケアマネージャーとしてはまだまだ未熟ですが、これからも先輩方に学びながら、日々の小さな積み重ねを怠らず、一歩ずつ成長していければ。そして、利用者さまの思いを何より大切に、焦らず、ゆっくり、その方に寄り添っていけたらと思っています。

みらいの仲間に伝えたいこと

自分の意見が言いやすく、相談しながら仕事をしていける職場です。わからないこと、不安なことがあっても、先輩方や仲間の心強いサポート、知識や技術を高めてくれる制度があります。何より大きなやりがいに出合える仕事なので、介護職を志す人がもっと、いっぱい増えてほしいと願っています。

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