みんなで笑いましょ!健康は豊かな心

2025.10.28 / アイリーフ五日市

ひょっとしたら認知症じゃない人より認知症の人の方が笑っているかも知れません。
また、本当のことを一番分かっておられるのかもしれません。

私は介護業界に入ることを怖いと感じていました。なぜなら、子どもの頃にテレビで見た(当時は痴呆という言葉が使われたりしていました)、その無表情で乱暴な姿の方が認知症の方だと思い込んでいたからです。

そんな私がアイリーフに入職して15年以上が経ち、このコラムを書くこととなり、もしそんな思い込みのままだったら、ここにいることも、この役を任されることもなかったでしょう。

認知症が社会全体で理解されるように、国をあげて取り組みが進められている現代では、私と同じように認知症の方への理解を示す人が増え、過去と比べると、認知症の方ご自身や、取り巻く環境も大きく変化していると感じます。

決して、子どもの頃に観た方々の姿が全くの誤りだったということではありません。
あの時代と違うのは、理解され、守られ、愛されること、そして人と関わりをもつことで、「ここにいていいんだ」という安心感が生まれ、そこから豊かな心を得られるということです。

私は、純粋な心を持つ認知症の方を愛おしく思います。
食事を作ったりお世話をしている時、認知症の方は丁寧に頭を下げて「ありがとうございます」とおっしゃいます。どのご利用者様も、どんな時でも感謝を伝えてくださいます。

そして、認知症の方と漫才コンビを組めるのではないかと思うほど、楽しい時間を過ごしています。
心から笑い合える方々と出会いたい。
そう思われた方は、ぜひ認知症の方と関わってみてください。

最後に、介護の仕事をする私たち自身が、日々豊かで健康でなければ、今回述べたような認知症の方々との出会いは得られないということを、アイリーフで学んだ今、自信をもってお伝えします。

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アイリーフ五日市
介護リーダー 村上 可代子

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