今年も地域の学校の生徒さんが、昨年に引き続き福祉体験学習として当施設を訪れてくださいました。再び声をかけていただけたことをとても嬉しく思うとともに、こうして地域の子どもたちとふれあえる貴重な機会をいただけたことに心から感謝しています。
今回の体験では、食事のお手伝いや入浴後のドライヤー、散歩の付き添い、歌や工作などのレクリエーション、さらには季節の飾りつけにも取り組んでいただきました。生徒さんたちの明るい笑顔と元気な声が施設に広がり、いつも以上ににぎやかで温かい時間が流れました。
初日は少し緊張した様子で「よろしくお願いします」とあいさつしていた生徒さんたち。けれども、利用者様の方から声をかけられるうちに、自然と笑顔が増え、すぐに打ち解けていきました。ある生徒さんは、「最初は緊張したけど、だんだん自然に話しかけられるようになりました」と感想を話してくれました。その言葉どおり、時間が経つにつれて利用者様と笑顔で会話を楽しみ、介助やレクリエーションにも積極的に参加する姿が見られました。
また、配膳やお茶の準備を丁寧に行い、「おいしいですか?」と優しく声をかける姿が印象的でした。利用者様の方から「ありがとう」と言葉をかけられ、照れくさそうに笑う生徒さんの表情がとても微笑ましく感じられました。
入浴後のドライヤーでは、髪を乾かしながら「気持ちいいですか?」と声をかける姿があり、利用者様も「気持ちいいよ」と笑顔を見せてくださいました。散歩では、近隣の公園まで歩きながら花をみて風を感じ、穏やかな時間を過ごしました。






レクリエーションの時間には、歌を歌ったり、一緒に季節の飾りをつくったりと、笑顔の絶えないひとときが続きました。生徒さんたちが装飾してくれた作品は今もフロアを明るく彩り、見るたびにあの日の温かな雰囲気を思い出します。




体験を終えた生徒さんからは、「人と関わる仕事の大切さを感じた」「ありがとうと言われて嬉しかった」といった感想が寄せられました。短い時間の中でも、福祉の現場で人と支え合う喜びを感じ取ってくれたようです。
利用者様にとっても、生徒さんたちとの時間は本当に貴重なものでした。「若い人と過ごすと元気が出る」「また来てほしい」との声が多く聞かれ、笑顔があふれるひとときとなりました。私たち職員にとっても、生徒さんの素直さや一生懸命さに触れることで、あらためて人と関わる仕事の尊さを感じることができました。
これからも、このような交流の機会を大切にし、地域に開かれた施設として、世代を超えた温かい関わりを育んでまいりたいと思います。


※ご本人・保護者・学校より許可をいただいて写真掲載しております。
グループホーム・看護小規模多機能型居宅介護
エクセレント練馬
施設長 髙野 雅之