いつもお世話になっております。
エクセレント衣笠でSV兼施設長をさせていただいております。佐野健司と言います。
介護業界に携わりもう20年目・・・・いろいろな事がありました( ゚Д゚)辞めたい時も正直ありましたが、「介護の世界でずっといたい!」と想えるのは、今まで多くの方々に支えて頂いたおかげです。
エクセレントケアシステムも皆さまのおかげで20周年を迎える事が出来ました。次の40周年に向けて僕自身も全力で走り続けたいと思います。
※心の中で走り続けます。本気で走るとなれば相当なダイエットが必要になります!!!
では、皆さまの心をキュッと掴めたと思いますので(^^)/
エクセレント衣笠が地域の皆さまと取り組んでいる内容をご紹介させて頂きたいと思います。
【Episode】
昔は、「美味しい野菜出来たしこれお裾分け」「ちょっと作り過ぎたし美味しいか分からんけど食べて」「○○ちゃんどうしたん。大丈夫か」「こらっ!悪い事したらあかんやろ!」と優しいおせっかいたくさんあったと思います。私も、小さな時に近所のおじさん・おばさんに怒られることが日常茶飯事でした。
時代が変わり「おせっかい」というワードが聞かなくなったと日々感じておりました。「おせっかい」と言う(言葉・行動)がもっともっと増えればよい地域になる。そして、皆が幸せになれる。と確信しこの様なイベントを立ち上げました。この企画に賛同いただいた鈴木さん・原さん・平元さんに感謝しております!
【背景】
〜認知症になってもワクワクしたい〜
だれもが認知症になりうる現代では、たとえ認知症になったとしても本人の「やりたい」が叶う地域社会システムが欠かせません。その願いがもし「自力では難しいこと」だとしても、まわりが全力で「おせっかい」すれば不可能はない。そう思いませんか?
おせっかいは「受ける人」と共に「する人」にとっても、自己実現と社会参加の機会を創出します。
〜商店街をもっともっと魅力的に〜
空き店舗の増加が続く商店街の現状。私たちは今一度、商店街の意味や価値について深く考える必要があるのかもしれません。
「商いは誰かの困りごとや願いを叶えるためにある」。その原点に立ち返ると、商店街が担える役割はまだまだたくさんあるのではないでしょうか。認知症高齢者の生きがいを支えることで、商店街に新たな魅力を創出します。
〜豊かなまちづくりコミュニティ〜
高齢者、地域住民、商店街、子どもたちが一体となり、地域コミュニティの絆を深めます。
【当日の様子】
ひとことではとても説明できない、穏やかな時間が流れていました。
えくせれんと衣笠・えくせれんと東山に通っておられる方・お住まいされておられる方4人のおしごとにんと、それをサポートしてくれた5人の子どもをはじめとするたくさんのおせっかいにん。そして、ランチの時間をご一緒頂いたおきゃくさま。関わった全ての皆さんに心から感謝申し上げます。
洛西口ようこメンタルクリニック中村先生。家に咲いていたお花をご持参頂きました。
素敵なおせっかい有難う御座います。
ドキドキの顔合わせ。お互いに緊張されておられましたが、すぐに打ち解け、一緒に手を繋いで歩いた商店街。
久しぶり、けれど忘れていない包丁さばき。
料理を運ぶ真剣な顔。「美味しい」と言ってもらった時の笑顔。
4人のおしごとにんが、お買い物も、調理も、料理の提供も、お会計も、たくさんのおせっかいを受けてすべてされました。「本当にすごい!」ともうこれだけでも感動で涙が止まりませんでしたが、その空間には同時並行でたくさんの物語がありました。
共同作業を経て心が通い合った、漆山さんと小学生のひかりちゃん。握った手の温かさを何度も言葉にしていました。ランチを食べにきた漆山さんの娘さんはその様子をみて、「こんな母を見ることができるなんて」と、涙を流しておられました。
この数か月間で、ひかりちゃんが出演された太鼓演奏会にも行きました。貞愛さんとともに子どもたちが、えくせれんと衣笠まで遊びに来てくれ焼き立てパンも持って来てくれました♪
おせっかい商店街で芽生えた素敵な絆。この絆を途切れない様に全力でサポートします。
西川さんのご家族もこの日ランチにご来店。だんな様が「妻の作った料理をもう一度食べる日がくるとは思わなかった」と涙を流しながら言われた瞬間。家族の暖かさを感じることが出来ました。
最初から最後まで、献身的におしごとにんをサポートしてくれた小学6年の子どもたち。最初は緊張してなかなか話せなかったけど、一緒に作業をする中で少しずつ笑顔が増えていきました。最後の感想では「誰かのために頑張ることはとても嬉しいと分かりました」と真剣な眼差しで言われた瞬間。これこそ本当に共有したかったこと。心の中で泣いておりました。
そんな娘さんの頑張りをお店の外からずっと見つめていたご夫婦の、優しい眼差しも忘れられません。
おしごとにん、おせっかいにん、おきゃくさますべての皆さんがこの舞台の主人公として、それぞれの役割を楽しんで頂けていたら、それ以上の喜びはありません。一生ワクワクし続けるワンダーエイジングな世界が、この空間には確かに存在していたと思います。
認知症であってもなくても幸せに暮らせるまち、優しさとワクワクのある商店街、誰もが主人公として生きられる世界・・・・この物語を次世代へ繋いでいきたい。と心から願っています。
グループホーム・小規模多機能型居宅介護
エクセレント衣笠
スーパーバイザー 兼 施設長 佐野 健司