介護職に就こうかどうしようかと迷っていた頃、果たして自分に介護の仕事ができるのだろうか?人のお世話ができるのだろうか?全く自身が持てませんでした。
それでも思い切って介護職へと踏み出したのですが、そこで驚いたのが20代の若い人達が一生懸命、介護の仕事をしていたことです。そういった若い介護職の人達に触発され、その当時は無我夢中で頑張っていました。
介護の仕事をするようになって15年。
介護の仕事をしていくうち、何人ものケアマネさんとの出会いがあり、中には50歳を越えてからケアマネを目指し、「この仕事がやりたくて、頑張ったの」と言われている方がおられ、生き生きと仕事をされていました。
そんな姿を見て、私もいつの間にかケアマネに挑戦してみようという気持ちになり、50歳を過ぎてからケアマネの試験に、苦戦しながらも合格することができました。
今年の7月から、エクセレント衣笠でケアマネのお仕事をする機会を与えていただきました。
今までの直接介護とは違い、間接的な支援になり、利用者様との関係だけではなく、家族様や他事業所、多職種との関りもあって戸惑う事もありますが、有難いことに、エクセレントグループでは、ネットワークが確立しているので、相談できる窓口や人が多数あり、助けを求めることができています。
ここまで、私が介護の仕事を頑張ってこられたのは、様々な人との出会いがあり、様々な人とのふれあいの中で、力をいただくことができたからだと思っています。
エクセレントで仕事をさせていただくようになってからも、利用者様や周りの職員、上司との素敵な出会いがありました。中でも、思いがけない出来事を体験させていただいたのが、コロナ禍において、訪問医療にも尽力されている医師からインタビューを受けるメンバーに選んでいただけたことです。
書籍出版のためのインタビューでした。その医師の志に感銘を受けると共に、出来上がった書籍に自分の名前とインタビューでの言葉が掲載されたことは、気恥ずかしくもありながら、介護職を頑張ってきて良かったと嬉しくもなりました。
私がケアマネとして衣笠に来たのと同時期に採用された若い介護職、フランチェスカさんとの出会いがありました。
素直に周りの助言に耳を傾け、一生懸命頑張っている姿を見て、自分が介護職を始めた頃に触発された思いが蘇りました。流暢な日本語が彼女の勤勉さを表していて、とても感心させられます。
そこでまた、触発されてしまいそうになりました。学生時代に習っていた言語をもう一度、学習してみようかな?と(笑)
何かを始めるのに年齢は関係ないという事も、今まで出会った高齢者の方から教わりました。
ヴァイオリンを演奏されるご利用者様に、いつから習い始めたのか尋ねると、50歳を過ぎてから始めたと仰られました。この言葉にもしっかり感化されてしまいました。
職業柄、たくさんの高齢者の方との出会いがありますが、長く生き抜いてこられた高齢者の方からは、身体的な衰えはあるものの、底知れぬ力強さみたいなものを感じることがあります。高齢者の方の生き様に感化され、若者の生き生きとした力に触発され、他にも周りの方々の志に感銘を受け、今の私があるのだと改めて感じています。
エクセレント衣笠でケアマネージャーの仕事をしていく中で、今度は自分が周りの人達に感動と喜びを与えらえる仕事ができるよう、日々学びを深めていきたいと思います。
グループホーム・小規模多機能居宅介護事業所
エクセレント衣笠
介護支援専門員 髙木 みちえ