看護小規模多機能 ~看護師の一日~

2025.08.08 / エクセレント湘南シーサイド

神奈川県平塚市にあるエクセレント湘南シーサイドは、グループホームと看護小規模多機能型居宅介護を併設した介護サービス事業所です。今回は看護小規模多機能で勤務する看護師の、とある1日の業務を紹介させていただきます。

ある日の業務

9:00 - 朝礼
前日までの情報収集を行い、体調不良者や要確認者への支援や当日のスケジュールの組み立てを行います。朝礼は介護・看護・ケアマネジャーの多職種が参加して情報共有を行います。

9:30 - 薬BOX確認・セット

前日の看護師退勤後から今朝までの薬BOXに服薬忘れがないか看護師2名でダブルチェックを行っています。当日通いの方や宿泊の方の内服薬のセットをします。同じ「通い」の利用者様でも退所時間が異なるため、昼食までの方、夕食までの方がいるので薬のセットに注意が必要です。

10:30 - 訪問看護出発

【A様宅】
自転車で利用者様宅へ。ご挨拶後、朝の内服とバイタルサインを確認。怪我の多い方であれば、談笑しながら全身の確認。血糖測定をし、医師からの指示書に基づいた内容でインスリン注射を対応。記録を行い、終了。

【B様宅】
徒歩でご自宅へ。ご挨拶後、本日の訪問看護内容を説明。体調とバイタルサインを確認。冷感、浮腫みが強いため、足浴と皮膚状態を観察。浮腫みが強い場合の、軽減方法や浮腫み防止のための足の挙上などをご本人にアドバイス。その他、清拭を行い、医師から処方されている軟膏を塗布。施設で用意した昼食のお弁当を提供し、終了。

【C様宅】
車で利用者様宅へ。ご本人、ご家族へご挨拶し、体調とバイタルサイン、皮膚状態の観察、確認。かかとに皮膚トラブル抱えているため、観察と必要時には処置を行う。排便コントロールが必要な方なので、最終排便をご家族に確認し、未排便時は指示書の内容に基づいて摘便を実施。上肢骨折後、筋力低下が顕著にある為、ご家族見守りのため、ベッド上で運動を行う。高齢の奥様が日常的な介護を担われているため、訪問看護時に奥様の相談にのったり、アドバイスを行い、関係を築きながら家族支援を行う。

12:30 - 休憩

休憩室で他職員と休憩。食事は福利厚生の100円ランチを利用し、施設内で利用者様に提供する食事を事前に注文し食べています。ボリュームもあり、栄養バランスも考えられているため、大満足の100円ランチです。

13:30 - 昼食の片づけ

通いで来ている利用者様と洗い物や食器拭き、食後のテーブル拭きなどの家事作業を一緒に行います。家事作業に参加して頂くことによって、利用者様に役割や「ここにいていいんだ。」「ここで必要にされているんだ。」と感じていただけるように支援をしています。そのため、参加いただいた利用者様に御礼や「とても助かりました!」と、感謝を伝えるよう意識しています。

14:00 - レクリエーションへの参加

ボランティアさんをお招きし、この日はハーモニカ演奏と健康体操に利用者様と参加。懐かしの童謡の演奏や体操を利用者様と楽しみました。

15:00 - おやつ
おやつの提供と、現時点での各利用者様の水分摂取量を確認し、それに合わせて水分の声掛けや提供する飲み物を代え、他職員と対応します。

15:30 -送迎準備
退所前の利用者様の排泄介助や連絡帳の記入、荷物チェックを順に行っていきます。当日入浴の方の衣類に間違えがないかなど、荷物取り違えなどがないよう注意しています。

16:00 - 送迎開始

利用者様宅へ順に車で送迎を対応します。利用者様のその日の体調や悪天候時は、車いすを使用したり、送迎ルートを変更したりし、安全にご自宅まで送迎ができるよう心がけています。

17:00 - 夕礼
夜勤者との申し送りや内服薬のチェックを行います。毎日宿泊者が変わる看護小規模だからこそ、混乱しやすい食前薬の確認や頓服薬の使用条件を再度夜勤者と確認し、内服薬の提供に誤りがないよう努めています。

17:30 - 夕食・服薬介助
夕食の配膳や食事介助を行います。夜勤者と一緒に服薬介助を行い、時間があれば夕食後の片づけを利用者様と家事作業として行っています。

18:00 - 退勤

看護ノートや多職種との申送りノートに明日以降の引継ぎ、申送りを記載。利用者様と一緒に働く職員へ挨拶をし、業務終了。

看護小規模で看護師として勤めてみて

私が思う看護小規模の一番魅力は、ご自宅と施設利用時の両方で利用者様と関われることだと感じています。その方へ訪問サービスや訪問看護を提供しながら、ご自宅での生活を支え、通いや宿泊の施設利用時にも携わり、生活全般に関わらせていただいています。病院で看護師として勤めているころは、「看護師さんの前だから…。」と、患者さんに緊張されてしまうこともありましたが、ここでは利用者様に親しみをもっていただき、緊張よりも安心を感じて頂けていることが嬉しいです。
最初は得意ではない運転業務や初めての多職種との連携に不安がありましたが、支えてくれる仲間がいて、やりがいを感じながら安心して働くことができています。

これからは、利用者様だけでなく、利用者様の生活を一緒に支える利用者様のご家族の力になり、ニーズを知り、在宅介護をこれからも続けられるようアドバイスができるような看護師を目指していきたいと思います。

グループホーム・看護小規模多機能型居宅介護
エクセレント湘南シーサイド
施設長 福永 華純



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