4月26日、今年度第一回目の「運営推進会議」を開催いたしました。
地域包括の方、地域のボランティア、民生委員会長様が参加していただきました。
職員手作りのケーキを食べながら、和気あいあいです。
毎回、運営推進会議では「身体拘束廃止」についての取り組みについての研修を実施しています。
今回の研修は「言葉での行動抑制」つまり、「スピーチロック」についての研修です。
特に、認知症のケアにおいては、日々現場で様々な課題と向き合っている中で、
「大変だ」や、「難しい」というものから一歩踏み出し、「まずはやってみる」所から取り組みをしていきたいと考えました。
まずは事例を読んで、それぞれに思いや、対応策を出してもらいました。
職員N:「立ち上がろう、動こうとする行為に必ず意味があるはず。その原因を追究することが大事だと思う。
職員A:「「動きたい」と思う欲求を妨げないで、見守りながら動いてもらう」
地域包括様:「本人の声掛けに対し、視線・角度等工夫してみてはどうか。ユマニチュードも参考になりますよ。」
地域ボランティア様:「うわべの言葉は伝わらないが、心からの言葉は必ず通じるもの」
等々、たくさんの意見をいただきました。ありがとうございました。
「言葉かけ」は、職員間ではもちろんのこと、ケアを形成する重要な要素の一つです。
そして、「場」の雰囲気を形成する重要な要素でもあります。
「人は言葉によって生きている。何より自分自身が発する言葉に大きな影響を受ける」という、職場活性化の根幹への部分へ繋がっていきます。
職場内での不適切な言葉かけへの「違和感」を大切にして、取り組みをすすめることで、言葉による拘束であるスピーチロックを限りなくゼロに近づけていくことが出来るのではないかと思います。
今後も利用者の尊厳を守り、「選ばれる施設」であるために、そして職員が長く務めることができる「安心した職場」であるために、現場のスタッフ全員と力を合わせ、ひとつづつ、丁寧に取り組んでいきたいと思います。
えくせれんと国府
施設長 岩佐 亜希子