利用者様の認知症状について、自分たちは知ってるつもりで援助内容を行っていないか、自身の援助内容の見直しの機会として、施設長の勧めで認知症実践者リーダー研修を受ける機会を作って頂きました。
利用者様への援助内容の見直しを行い、利用者様にとってより良い援助内容になる様に職員一同で話し合い、統一した援助を行うための指導が出来るように、実習を通して学んだことをコラムの場で共有させていただきます。
人それぞれで認知症に対する考え方、不適切ケアへの援助内容の感じ方や捉え方が違いがあること。自身が伝えたいことを全部を相手に伝える事は、口頭や座学だけだと2割程の理解しか得る事ができず、指導を行う者も知識の習得をその都度行い、伝える内容の整合性や質問があった際に正しく伝える事が出来るようにすることが大事だと学びました。
実際に、実践で援助を行いながら体験した内容の方が、口頭や座学よりも分かり易く伝わりやすいこともありました。
口頭や座学での基本的な知識を伝え、実戦での応用を行い、一緒に考える事が必要です。指導したらそのままにして置くのではなく、相手の表情や様子、出た言葉等を記録し、指導内容の見直し・改善を行うことで、相手の立場でどう感じているかを知ることができます。
職員それぞれ援助への取り組み方にも、
・援助内容が流れに沿ったただの作業になっている方
・どうして取り組むのか(理由や課題)を理解している方
・実施してどうなりたいのか(目標)を考え取り組む事の重要性を理解している方
と、ばらばらだと感じました。
この度の実習では援助内容をどうして取り組むのか理解してもらうための説明が中心だったので、これからの課題として、指導を通し理解した援助内容を実践し、利用者様が安心して生活を過ごしていただくには何をどう取り組むかを話し合いたいと思います。
PPC(その人中心としたケア)の考え方に基づき、一人ひとりの人格・人間性・価値観を尊重し、利用者様の人生を知り、人生を受け止め「より良い毎日」「より良い人生」をサポート出来るように、職員一同で実施してまいります。
また、到達点の目標が示されていなければ、職員も今どのくらい達成しているのか、分からず不安になり、援助内容の方向性もそれぞれになってしまいます。期間を決めて、利用者様の紐解きシート等使い、援助開始前と途中、期間終了後でどう変わったかを目に見える様に数値化を行う事で職員のモチベーションアップに繋げます。
会社の運営理念・目標を職員に周知し、何故会社の運営理念の目的理由について伝える事で目指す到達点を統一化を図ります。
・その中で自身の目標をとする目指したい援助者像の聴き取りを行い、その目標を実現するために何が必要か、何が出来ていないかを一緒に確認・整理し課題を策定する。
・立てた目標・課題が取り組めているか客観的に考え適宜確認の時間を作りアドバイスを行ったり、改善修正を行う。
・指導者はアドバイスや課題も改善案の提案だけでなく自身の指導内容を見直し、伝わりにくい点や自身の考えの押しつけになっていないか相手の立場で考えているか等指導方法の内容を見直しを行う。
認知症状の理解や不適切ケアへの援助内容の理解への捉え方の違いによる認識のすれ違いは、全体会での研修での学習や、実際にあった不適切ケアの事例も使いながら、机上訓練として話し合い、自身の問題と置き換えて考えれるように取り組んでまいります。
グループホーム
えくせれんと国府
介護士 宮脇 孝彰