エクセレントケアシステムの介護理念のひとつでもある「退屈させない日々の暮らし」。
どうしても単調になってしまいがちな施設での暮らしですが、エクセレントグループでは各事業所が日々創意工夫し、入居者様が退屈と感じないように脳トレ、カードゲーム、音読、ボランティアスタッフによる将棋、囲碁の対局といったレクリエーションを毎日開催しています。また月の行事として、気候の良い時期には近隣の公園への外出や飲食店での外食、クリスマスなど季節イベント、誕生会を実施しております。その中から本年10月に開催したハロウィン・ティーパーティ開催の準備から当日の様子までを紹介致します。
エクセレント町田ではサービスの質の向上のため、有志で構成された各種サービス毎に編成されたチームに全スタッフが所属することになっており、業務の改善やサービスの計画などの立案、実施に携わっております。
事の始まりは、そのレクリエーションチームと9月の中旬頃『次の月の行事は何をやろうか?』と話していた際に『10月といえばハロウィンですよね!入居者様に仮装して頂いてティーパーティーを開催したら楽しめないですかね?』と提案されたことでした。
ハロウィンはご存知の通り、子供達が精霊やお化けの仮装をしてお菓子をもらったりホラーを楽しんだりする行事で、近年の日本でもイベントやパーティーなどが行われている季節の行事です。
『昔から定着しているクリスマスは別としてハロウィンは馴染みが薄い行事だろうし楽しんで頂けるかどうか?』とも多少悩みました。
しかし、『入居者様におばけの扮装をされたことがある方はそうないだろうし、新鮮でスタッフも一緒に仮装したら意外と盛り上がるかもしれないな』と介護リーダーの提案を受け入れることにしました!
そこからレクリエーションチームのメンバーにより、 イベントをどのように進めていくかのタイムスケジュールの設定や仮装の衣装選び、飾り付けやイベント用のケーキ、それら全てを含めた予算見積もり、買い出しなど開催に必要な事柄が次々に決定して各セクションの協力を得ながら怒涛のように準備が進められていきました。
そうした中、事業所内の食事作りを一手に引き受けていただいている給食会社の担当者の方からも協力したいという申し出があり、月一回提供させて頂いてる行事食でもハロウィンにちなんだ料理を昼食として提供して頂けるという嬉しい出来事もありました!
給食担当者の力作であるハロウィンスペシャルメニューを昼食に頂き、定刻13時の会場設営を皮切りにイベントが始まりました。施設では様々な食事の制限がある入居者もいらっしゃるため、それぞれに提供するおやつや飲み物にも注意を払って提供しなくてはいけないこと、自分だけ周囲の方と違うものが提供されて嫌な思いをする入居者様が出ないようにすることなどを考慮する必要がありました。
その結果、提供するおやつが通常食、制限食、嚥下食と提供するおやつ毎に入居者様の入れ替えを行う3部制方式を採用しました。
イベント参加のスタッフは各々に準備されたドラキュラ、コミカルなかぼちゃのおばけなどの衣装を身につけ そのままの格好で施設内を練り歩いて入居者様をお部屋までお迎えに上がりました!当日は天候にも恵まれたため予定通りの開催場所である施設の2階の中庭をご案内してティーパーティーが開始されました。
会場にはコーヒー、様々なフレーバーティー、ココア、日本茶などのドリンクが用意してあり、扮装をしたウェイター役のスタッフがメニューで説明し、ご注文を頂きました。ご一緒に提供したケーキは普段召し上がってる食事から考慮して通常食、糖質制限食、嚥下食入居者様毎に用意させて頂いたものを提供しました!
イベント中はドラキュラやかぼちゃのおばけの扮装のウェイター役のスタッフ、見守り役スタッフ、それぞれに扮装をした入居者様が一堂に会してハロウィン的なコミカルな雰囲気に終始包まれておりました。
当初の心配をよそに大いに盛り上がったハロウィンイベント。スタッフから入居者様が『こんなに笑ったのは久々だよ!』と感想を頂いたとの報告がありました。介護施設の主役はもちろん入居者様ですが“共にいるスタッフも楽しめるようにすることで楽しさは倍増となる”ということを気付かされた一日でした。
来年は一段とパワーアップした内容にしたいと思います!
エクセレント町田
施設長 夏堀 高邦