今日が最高かもしれない

2021.10.06 / エクセレント岡崎

午前4時、グループホームご入居者様の水田(仮名)さんが起きられた。30分後、西町(仮名)さんがニコニコしながらフロアに出てこられた。水田さんは口元を軽くへの字に結んで膝をもみもみしながら。よくある光景だ。朝食は午前7時。まだまだ先の時間。少し休ませてもらおうかと思った矢先。でもこういう時は、眠眠打破を飲み干して、おふたりの新しい一日に寄り添うことにしている。日常着に着替えられたら、さあどうする。勿論、朝食。作るんですよ、今から皆で。

時計の針は5時前を指している。おかずの仕込みは先ほどできたところ。おふたりに材料を全部お見せして、これを盛り付けたいのですが、どうしましょうかと問いかける。

するとおふたりは、食材を手分けして盛り付けをはじめられた。9人分のお皿に、均等な量を同じ並びで。この間おふたりにそんなに会話はありません。でも息は合っています。フロアの電灯はほとんど消したまま。

夜明け前の静かに澄んだ空気の中で、お二人は黙々と動き、整然と盛り付けをされている。私は、さりげなくカメラを取り出して、おふたりに焦点を定める。禅寺研修の朝の情景を思い出す。張り詰めた鋭い空気が頬を刺し、ひたすら前に進むしか道のない緊張感。

でもここは違う、時間とフロアの薄暗さがよく似ているけれど。ここには、安らぎがある、やさしさがある、笑いがある。

昼夜逆転。いやいや昼間も元気、だから、彼らは、夜更かし隊、もしくは早起き隊。

ふと、水田さんが、これはなにもかけないのかなあとおっしゃるので、冷蔵庫からケチャップを取り出してみた。両手で程よい量をスクランブルエッグに添えていく。

手間をかけた分だけ、おいしくなる、笑顔が増える。これはいろんな場面で実感している。だから、今日の朝食はきっといつもより楽しいひと時になる。きっと会話も弾む。

洗い物も、丁寧にされる。ひとつずつ大切に洗っておられる。おふたりの所作に深い慈しみを覚える。

 

絶え間ない時間の流れは、時に私たちに残酷な仕打ちを与える。
それでも私たちは生きている。
ただ、未来に向かって今を大切に生きている。
行動と、祈り。
この2年間、行動し祈り続けてきた。
祈るしか手がない時もあった。
祈って、信じ続けてきた。

だから、心から感じることができる。
今日は昨日より幸せだと思う。
これは感謝だ。
明日はもっと幸せになろうと思う。
これは意志だ。
 
意志あるところに恵みの花が咲く。
私の思いを受け止めてくれますか。

 
※掲載写真は2018年6月のものです。

グループホーム・小規模多機能型居宅介護
エクセレント岡崎
施設長 本多 政彦

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