エクセレントケアシステムが大切にしている品質方針の一つに快適<接遇・設備の追求>があります。
エクセレント町田でも、どのように質の良い介護に繋げていくかということを、常日頃から考えております。
そこで定期的に行われる職員会議の中で“スピーチロック”について話し合いをしました。スピーチロックとは言葉で身体的、精神的な行動を抑制してしまうという意味です。
介護現場では忙しくなるにつれて気持ちに余裕がなくなり、言葉がきつくなったり、命令口調になるということが起こり得ます。トイレに行きたいと訴える方に「ちょっと、待って!」と言い他のことをしてしまったり、車いすから立ち上がろうとする方に「危ないでしょ・・座ってください!」と言ってしまう、食事をしたのを忘れてしまい「ごはん食べてない、早く出して」と何度も訴える方に「先ほど食べましたよ」と答えて怒らせてしまうようなこともみられます。
そこで、どのような声掛けをするべきか、職員同士の研修でディスカッションをしてみました。
・まずは温かいお茶を入れて差し上げてコミュニケーションをとる。
・落ち着くまで様子をみる。
・今、〇〇様の好きなものを作ってますから待ってて下さいと伝える。
・今日は煮魚だから時間がかかるんですよと伝える。
・他のことに気がむくように話を変える。
など、さまざまな意見がでました。
そして最終的に、声掛けは職員一人一人の個性があるから決まりはないけど、語気に気を付けよう。声のトーンや笑顔を忘れずに荒々しくならないように、丁寧な声かけを行うようにしようとなりました。
この研修に参加している最中で、私はふと先日ご入所された、ご家族様を思い出しました。娘様ご家族と長年生活されていたM様。骨折から歩行困難になり家に閉じこもりがちになったことで、うつ病になられてしまったそうです。仕事をもちながら必死にお母様を支えていましたが身体的、精神的にも限界を感じてお母様に相談もできないままに入所のお話を進めてしまったようです。
入所当日は足の痛みや心の病気を治すために、少し療養しましょうと説得しこられたとのこと。ご本人様は案の上、泣きながら娘様ご夫婦に向かって「私を見捨てたのね・・」など訴えておられました。そして帰られる時、私たち職員に「母を宜しくお願いします」と深々と頭をさげられた娘様の目は涙でいっぱいでした。
御家族の思いを胸に刻みながら、お客様がもし自分の身内だったらこの施設に安心して預けることが出来るだろうかと時々立ち止まり、職員一同で気持ちに寄り添えるホームを目指していけたらと改めて感じました。
今後もエクセレント町田は、美味しいお食事、行き届いた介護、楽しいレクレーションを通して、ご満足いただけるよう努力と研鑽に努めていきますので、ご協力を頂ける方のご応募お待ちしています。
コロナ禍で外出できない毎日でしたが、ハワイに行きたいというお誕生日の方の希望に少しでも近づくことができるように職員一同でハワイを演出しました。
パラソルをたて、ザルにあずきを使い波の音、職員のハワイアンの踊りの横で男性職員がタキシード姿の執事になって、ちょっと豪華な千疋屋のケーキを運びました。
思わぬサプライズに、涙を流して喜んでくださいました!!
介護付き有料老人ホーム エクセレント町田
施設長 折本 希和