介護の現場では、
「それは危ないですよ」
「今はその時間ではありません」
といった“正論”を伝えたくなる場面が少なくありません。
有料老人ホームで働く私たちも、日々そうした判断に向き合っています。
ある入居者様は、夜になると「家に帰らないといけない」と不安そうに話されます。
正論であれば、
「ここがあなたの住まいですよ」
「もう夜なので外には出られません」
と伝えるのが正しいのかもしれません。
けれど、その言葉は入居者様の不安を消すどころか、かえって気持ちを強く揺さぶってしまうことがあります。
私たちが選ぶのは、正しさよりも気持ちに寄り添うことです。
「そうですよね、心配になりますよね」
「少しお話ししながら待ちましょうか」
そう声をかけると、入居者様の表情が少しずつ和らぎ、
落ち着いてお過ごしいただけることがあります。
介護の仕事は、マニュアル通りにいかない場面の連続です。
だからこそ、私たちは
“どうすれば納得していただけるか”
“どうすれば安心していただけるか”
を職員同士で考え、共有しています。
新人職員にも
「正論を言わなくていい場面がある」
「迷ったら、一人で抱え込まず相談してよい」
そう伝えています。
入居者様にとって、この場所は「施設」ではなく「暮らしの場」です。
私たちは、生活の中で生まれる不安や迷いに、
一緒に立ち止まり、寄り添う介護を大切にしています。

もしあなたが、
「人の気持ちを大切にした仕事がしたい」
「マニュアルだけではない介護を学びたい」
そう感じているなら、
この仕事はきっとあなたの力が活きる場所です。
介護付き有料老人ホーム
エクセレント徳島
ケアマネジャー 笠井 貴宏
機能訓練指導員 祖父江 久里子