作業療法を通じて実践するアクティビティ活動

2019.01.22 / エクセレント徳島

作業療法の役割とは…

作業療法における「作業」という言葉は、仕事や趣味の活動から人間が生きていく上で欠かせない食事や着替え、トイレなどの動作まで幅広い意味を持っています。

こうした生活におけるさまざまな作業を通じてリハビリをおこない、身体や精神の障害からの回復や心身機能、運動能力などの維持・改善をサポートしていくのがエクセレント徳島における作業療法士の役割だと考えております。

 

作業療法の具体的な内容とは…

作業療法では、移動や食事といった日常生活に必要な動作だけでなく、工作・絵画・園芸などの趣味、書字などの文化活動、ゲームや体操など、あらゆる作業をリハビリの手段として用いていきます。

身体や感覚の機能を維持・改善するための訓練を行う機能的作業療法
食事や更衣、トイレといった身の回りの動作を、できるだけ自立しておこなえるようにする訓練を行う日常生活動作訓練

そして今回ご紹介するのは、趣味活動やゲームなどを通じて精神面の活動を活性化し、生活意欲の向上や認知症の予防(または進行防止)などを目指すリハビリを目的とした心理支持的作業療法の実践内容をご紹介させていただきます。

 

実践内容…

【1】
季節感のある題材、そして実施日が年末ということもあり「ミニ門松作り」を作成することとしました。
今回、ご参加いただいた方は30名。
 

【2】
「ミニ門松作り」を作成するにあたり、準備したものはこちら。


※画用紙、粘土、針金、折り紙、フェルト、ハサミ、ボンド、爪楊枝 など。

 

【3】
作業開始。最初は「私にできるかな?」「難しそう」など、不安を口にされる方もいらっしゃいましたが作業が進むにつれ熱心に取り組むお姿がありました。
細かい作業も含まれている為、ご自身で難しい工程は療法士がフォロー致します。

 

【4】
1時間後…。完成!!
「綺麗にできた!」「疲れた」など、意見は様々でしたが皆様、居室にお持ち帰りになりお飾り頂いていた様です。

 

まとめ…

ご高齢者の場合、病気や加齢による心身の衰えなどが原因となり、日常生活をおくる意欲が低下してしまうケースも多く見られますが、介護施設等で作業療法士がおこなうリハビリは、単調になりがちな施設での生活に変化や刺激を与え、入居者のQOL(生活の質)を高める意味でも重要なものと考えます。

エクセレント徳島としては今後も作業療法を通じて楽しみが持てるアクティビティサービスを提供できる様努めて参ります。

次回は「藍染め」にチャレンジしたいと思います。

エクセレント徳島
施設長 鈴木 洋輔



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