フラワーアレンジメント ~エクセレント徳島の取り組み~

2020.02.14 / エクセレント徳島

フラワーアレンジメントの歴史と発祥…。

日本では生け花や華道が日本の文化として古くから親しまれています。
それと比較すると、海外を発祥とするフラワーアレンジメントの日本の歴史は浅いみたいです。

日本でのフラワーアレンジメントの歴史はと言うと…。

日本では、平安時代から室町時代にかけて生け花が行われていました。仏教が普及すると同時に、お花を供えたり、お花を挿すという習慣が生まれた様です。
その生け花が室町時代には華道へと発展し確立しその後1967年頃から、日本に滞在していたアメリカ人を通してフラワーアレンジメントの情報が入り、その後、人気が上昇し、今に至っているそうです。

近年では、高齢者施設においてもアクティビティ活動の一環でお花を使った活動はスタンダードです。
高齢者の方は新しい活動に対して抵抗がある場合も多いのですが「お花」であれば馴染みやすく、受け入れてもらいやすいのではと思います。

フラワーアレンジメントが高齢者の介護予防に役立つ3つの効果…。

1) 花の香りには副交感神経活動を活性化し、脳の前頭前野をリラックスさせる効果がある様です。
2) 一つの作品をつくりあげるまでの一連の作業によって、身体機能のリハビリ効果が期待できます。
意思決定など思考力の維持にもつながる様です。
3) 活動を通して他の人とのコミュニケーションの機会を持つことができたり、達成感を味わえたりします。終わった後にお部屋に飾り育てることも、生活を彩る楽しみにもなりますね。

〇エクセレント徳島での活動内容

当ホームでは3ヶ月に1度、定期的にフラワーアレンジメント教室を開催しております。
より専門性と質を高める為に専門の講師をお招きし開催しております。
当初は、20名程度の参加人数でしたが回数を重ねる度に人数も徐々に増え、現在では、約30名の方々にご参加頂ける様になりました。
専門講師の指導の中、エクセレント徳島職員が間に入りお手伝いをしながら作品を完成します。

作品を作成する過程は同じではあるものの、ご自分で出来る範囲は皆様、それぞれ。
入居者様のADLを把握したスタッフがコミュニケーションを図りながら、相手の好みを聞き取りしつつ作業を進めていきます。

写真は、機能訓練指導員(作業療法士)が共に作業を進めている様子。

1つ1つのお花をどうアレンジしていくか、皆様違ってきます。
だからこそ、規制品にはない想いが込められた作品を作成することで達成感や生活を彩る楽しみにも繋がります。

平成31年3月からスタートしたフラワーアレンジメント。
現在までに計4回、開催してきた中で感じたことは…。
作業中の皆様は、本当に真剣に取り組まれる様子が見られ作品が完成すると「できたぁ」と達成感を感じるコメントを皆様から多く頂きます。
私たちがカメラを向けると自然と笑顔を見せて下さいます。
こんなにいい笑顔が引き出せる、この活動…。「今後も継続していきたい」と強く思います。

エクセレント徳島
施設長 鈴木 洋輔



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