今日という日が幸せであるように
そう想いながら、スイート嵐山では日々、ご利用者様・ご入居者様の生活のご支援をさせて頂いております。
世界中で新型コロナウイルスが大流行し、高齢者の皆様やご家族様、職員にとっても大変辛い時期が長く続いております。
私共も、皆様に対してできる事が限られる中で、何かひとつでもと考えながら試行錯誤して参りました。
その中で、あるご案内を頂きました。
グループホームにご入居頂いている、ご家族様から個展開催のご案内でした。
開催期間は9月29日~10月4日の計6日間。
案内状と共に添えれていたお手紙には「母には、連れて行きたくても連れて行けませんので、内緒にしといていただければ助かります。」(一部抜粋)
こう記されていました。
京都は緊急事態宣言中であった為ではありますが、申し訳ない気持ちが溢れました。
できる事はないのか?
会社理念にはこうあります。
「私たちは、利用者様やそのご家族様に愛され信頼されるケアをします。」
「私たちは、利用者様に感動と喜びを与えるケアをします。」
私たちができる事、するべき事は理念に沿って、精一杯ご支援をさせて頂くことです。
感動と喜びを与えるケアをどのように実現するのか。
サプライズでお連れする事でしょう!!
一度、職員のみで個展を観に行かせて頂き、段差や危険個所はないか。車の乗降場所をどうするか。滞在時間はどのくらいとするか。車中の約1時間の往復は問題ないか。様々な点に注意を払いながら、ご入居者様を個展にお連れさせて頂く日を迎えました。
会場にお連れさせて頂くと、ご家族様がとても驚いた表情をして下さいました。
ご入居者様も、ご家族様が描かれた作品に「凄いなぁ~、これ描いたんか?」と驚きながらも、作品も見て喜んでおられました。
無事、個展の観覧が終了し、後日ご家族様からお手紙とともに作品をご寄贈頂きました。
お手紙の一文には
「この感動と感謝は一生忘れません。」と書いて下さっていました。
私達はこれからも皆様にとって『今日という日が幸せであるように』ご支援をさせて頂きます。
グループホーム すいーと嵐山
小規模多機能型居宅介護 スイート嵐山
施設長 圓實 一博