障がいではなく多様性として

2023.10.10 / エクセレント立川プレミア

現在企業には、障害者雇用促進法により一定の割合で障がい者を雇用することが義務付けられています。

もちろん、この法律には障がい者の自立と社会参加の促進という大きな目的がありますが、それ以上に求められているのが「ノーマライゼーションの理念を実現すること。」なのです。ノーマライゼーションの理念とは、障がいのある人もない人も互いに支え合い、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指すことであります。

私がここでとても大切であると感じることは、障がいのある人もない人も「互いに」支え合うことである。という部分であります。

いつも健常者が障がい者を支えるという図式に固執することなく、健常者も障がい者に支えていただくことがあるのだ、という考えを持つことが大切なのではないでしょうか?そして、このお互いに支え合って築き上げていくものの先にあるものに大きな可能性があるのではないかと感じております。

例えば、高齢者施設では介護を「する人」「される人」という区別をしてしまいがちです。このような施設では、介護を「する」人が強く、いつも「される」側の弱い人を支えているというイメージが強いのではないでしょうか?

しかし実際は、介護の現場で働く職員たちは、高齢者の優しさや経験、思慮深さや知恵、表情や包容力、人間として長く生きてこられた姿から心の慰めや感動を得ています。
そして、そこから得られるものによって突き動かされなければ、業務の割に低賃金であるとか、3Kの職場であると言われている介護の現場で働く人はいなくなってしまうでしょう。

つまり、介護をする人、される人たちが支え合って築き上げていくものの先にあるものこそが、介護の仕事を使命・責任として全う出来る職員の原動力になっているのではないかと思っております。

さて、話を障害者雇用に戻しますが、現在、エクセレント立川プレミアでは都内の特別支援学校から卒業後の就職を踏まえて、実習生の受け入れを行っております。障がいの度合いに応じて可能な範囲で出来る実習を提供させていただいております。

もちろん、法律で定められている社会的な責任を果たすためという目的はございますが、エクセレントケアシステムという会社は社会の中で福祉の部門を担当している会社でございます。ただ単に決められたことをしているだけという意味で障害者雇用を捉えているのではありません。

むしろ、先ほど例に挙げさせていた高齢者施設の場合のように、障がいを持つ方を雇用によって支えるだけではなく、障がいを持つ方にも何かを支えていただく、という視点を持っていきたいと願っております。

では、実際に障がいを持つ方にどのように支えていただくのでしょうか?

もちろん答えは一つではないと思っていますが、その問いに答えるためには、まず障がいを障がいとしてだけで捉えるのではなく、「多様性」として認めていくことにあるのではないかと考えています。
時代はLGBTQ+を含め、個人の持つ特性を多様性として認めつつあります。なぜ、今になって時代が多様性を重視するようになったのでしょうか?

それは、多様性こそがイノベーションの原点となっているからということに、歴史から学んだ今日の時代が気づいたからなのです。互いに違いを認め合い、否定せず、意見や意識を融合させるところから物事の新機軸が生まれてくることは歴史が証明しているのです。

もしこれから先、エクセレントケアシステムで共に働く仲間たちが、障がいを多様性として自然に捉えられる日が来たのであるのならば、それは私たちにとって大きな力となることでしょう。私は、介護業界に受け入れられるイノベーションを起こすとするならば、この多様性を認めていくところから始まっていくのではないかと確信しております。

私たちは雇用によって障がい者の自立と社会進出を支えると共に、障がい者の持つ個人の特性を多様性と認めることによって、障がい者から将来業界で生き抜くための新しい価値観・社会を変える新しい想像力を受けるという、お互いに支え合う関係を構築し、そこで築かれるものの先にあるものを期待する企業を目指していきたいと願っております。

※写真はご本人・保護者に許可を得て掲載しております。

介護付き有料老人ホーム
エクセレント立川プレミア
支配人 齋藤 一成



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