立川プレミアには9000年分の人生が詰まっています。
イエス・キリストが誕生してから2000年、中国の歴史が4000年、なんとも壮大な歴史のロマンが感じられる数字でありますが、エクセレント立川プレミアにある歴史はもっとすごいのです。何と!このホームには9000年分の人生が詰まっているのです!
エクセレント立川プレミアは100名の方にご利用いただける介護付き有料老人ホームであり、現在ご利用中の方の平均年齢は約90歳、これを定員の100で掛けますと約9000年分の人生がこのホームの中に詰まっているという計算になります。
さて、日本で9000年前というと縄文時代になります。人類が土器を捏ね、竪穴式住居に住んでいた時代です。その時代から現在に至るまでの気が遠くなるような時間分の人生がこのひとつのホームの中に満ちているのであります。すごいことだとは思いませんか?
「人に歴史あり」と言われます、9000年分の人生、その年数の分だけ人の歴史が刻まれています。それぞれ育った環境も違えば、仕事も違う、子どもの数も違えば、夢や希望も違います。それぞれ歩んできた人生の数だけ歴史はあります。
介護施設ではケアプランを基にして介護を提供しておりますが、その方の歩んできた人生をケアプランに反映させる「バックグラウンドアセスメント」というものが重視されております。当ホームでもケアプラン作成の際には必ずその方の人生を振り返り、どのような人生を歩まれてきたのかをケアプランに反映させております。
今回は人生9000年分の重みを背負うケアマネージャーの働きを、その重責とやりがいに焦点を当ててご紹介したいと思います。
私はエクセレント立川プレミアに配属され5年目のケアマネージャーです。ご利用者様が多く、なかなか忙しいホームではありますが、責任と同時にやりがいも多い仕事でありますので、少し私が関わったエピソードをご紹介いたします。
その方は身寄りがいない方で、後見人を付けてエクセレント立川プレミアに入居されました。
もともと洋裁をしておられ、デザインも手掛けているようなおしゃれな方でした。しかし、他の入居者様はご家族と外出して新しいお洋服を買うことが出来ますが、その方はそうしたことも出来ませんでした。
彼女のバックグラウンドを考えると、おしゃれもしたいし、外食もしたいだろうということで、後見人様のご理解を得て、オプションサービス(付き添い)を利用していただき、お買い物や食事を楽しんでいただきました。ご本人様もそうした生活を楽しみ、大変喜んで生活されていました。
そのような生活を楽しんでもらっておりましたが、入居してしばらくしてから、末期がんが発見されました。余命いくばくもなく、通常であれば療養型医療施設に転居していただくという選択肢を取らざるを得ない状況でありましたが、エクセレント立川プレミアで過ごす中で、介護士さん、看護師さん、そしてケアマネージャーとの「縁」が結ばれ、「一人ではないのだ」という気持ちが彼女を支えているという状況を、職員一同が理解しておりましたので、何とかエクセレント立川プレミアで最後まで看取ることは出来ないか、という気持ちで職員一同が結束しました。
もちろん、医療施設ではありませんから、いくら看取りの出来るホームとは言え出来ることには限りがあります。しかし、その出来る範囲の中で往診医・往診の看護師の協力を得ながら、病気は癒すことが出来ないけれども最期を一緒に過ごす友がいるのだということに重きを置いて、看取り介護計画書を作成しました。
通常の介護に加え、頻繁な声掛けや手を握ったり、背中をさすったりというその方に「寄り添った」介護が出来るように努めました。ずっと一人で生活して来られたというバックグラウンドをお持ちの方でしたので、一人で旅立つのではないのだということを伝えたかったのです。
最期の時、この世での最後の一息を終えられる時、私と支配人が同席することが出来ました。今となっては、私たちがそこに居ることによって本当に心安らかに逝けたのだろうか?という気持ちにもなりますが、そこに一緒に居られたという事が私にとって大きな意味があり、ケアマネージャーとしてのやりがいを感じたことは真実であると思っております。
ケアマネージャーの仕事は大変です。その人の人生を預かるからです。困難な事例やカスタマーハラスメントまがいの事例にも遭遇します。でも、この方との出来事がいつも私を支えていてくれます。
これからも一人一人に寄り添ったケアプランを作成し、エクセレント立川プレミアで楽しく、安らかに生活していただけるように努めていきたいです。
介護付き有料老人ホーム
エクセレント立川プレミア
支配人 齋藤 一成